「大」の意味を特集します!命名する時に名前に生まれる解釈とは
「大きな人間になれよ~!」
これ、私が子供の頃に父親が口癖の様に言っていたセリフです。
36歳となった今、果たして大きな人間になれているかは闇の中なのですが、未だに父の言葉が耳に残り、「大きな人間にならなきゃ」みたいな目標は常につきまとっていたりします。
そんな私を後押ししてくれそうなのが、「大」という漢字ですね。
私の名前は「裕介」で、この漢字とは全然関係ないのですが、このサイトの記事を書いてきた経験からすると、取り上げるだけでもモチベーションは上がるものです(笑)
そんなことを考えつつ、今回は「大」の意味を、漢字の全体像、由来や成り立ち、名付けの際のポイントという流れで特集していきたいと思います。一緒に見ていくとしましょう~。
「大」の全体像からチェックしよう
画数 :3画
音訓:ダイ タイ おお おお(きい) おお(いに)
名乗り:お た たかし たけし とも なが はじめ はる ひろ ひろし まさ まさる もと
意味
形が大きい。立派なさま。非常に。はなはだしい(あまりにも~でありすぎる)。相手のものを褒めていう言葉(ex.大作)。おおよその。親類中の同世代の者や兄弟の中で一番年上のものを表す言葉(例えば董大は董氏兄弟のいちばん上のもののこと)。
ポイント
基本としては、おおらかでたくましい男らしいイメージがつく。文字としての広がりもあり、どんな文字とも比較的相性が良い。上記の読みの他、名前だと「ひろ」とか「まさ」なども広く知られており、名乗りのバリエーションが多いのも特徴。
1文字で名前にする時は「だい」と「まさる」が特に多いですね。
2文字以上だと「だい」「おお」が多いですが、「亮大(あきひろ)」や「将大(しょうた)」などの読み方も時折見られます。
意味としての中心地はやはり「大きい」ですね。
そこから解釈が広がり、上にある様に立派だったり褒めるのに使われる言葉だったりが誕生した形と言えるでしょう。
名前に使う場合も、大きいということの表現にするも良し、そこから解釈を広げていっても良いでしょう。
- 大きな人になってほしい
- 大らかな人になってほしい
- 逞しい人になってほしい
- 誰もに褒められる立派な人になってほしい
- 大きな目標を持てる人になってほしい
などなど、解釈は自由自在です。
なお、2文字以上の名前にする時は、他の文字に対しての「大きさ」を示せる漢字でもあります。
例えば、「大介:人を助けられる大人物に」「大翔:人生を大きく羽ばたいていってほしい」みたいな具合ですね。このあたりの兼ね合いもこの漢字の面白さではないでしょうか。
由来や成り立ちも掘り下げてみる
大は『両手両足を広げて立つ人を描いた文字』であり、象形文字の1つです。
そこから生まれた初義は「大きい」ですが、それが転じて「空間的にゆったりとしてゆとりがある」というイメージを持たれる様になりました。
「巨」は物体の距離や幅の広さに着目した漢字です。それに対して、「大」は面積、容積がゆったりと余裕のある状態を捉えたものとされており、ただ大きいというよりも、余裕を示すというのが特徴と言えますね。
元の成り立ちを考えると、人が精一杯手足を広げるということから『大きな目標へ向かって頑張れる人に』みたいな解釈の仕方が強調されそうです。
また、巨との違いという点で言えば、『器が大きくて心に余裕がある人に』という解釈も出来そうですね~。
名付けの際のポイントは?
左右対称かつ極めてシンプルな字ですので、2文字以上の漢字で命名する場合には、どんな字とも相性が良いのが特徴ですね。
「大きい」というコアイメージと、名前に込めたい願い・想いを合わせて自由に発想して良いでしょう。
なお、「た」の読みはどんどん増えてはいますが、まだまだ一般的になっているという訳ではありませんので、人によっては読みにくいと感じるかもしれないという点だけは頭においておきましょう。
そうそう。「大」は熟語も凄く多い漢字です。名前っぽい組み合わせで、良い意味を持った熟語なんかは参考にするのも面白いかもしれません。
- 大我(たいが):宇宙の唯一絶対の実態
- 大雅(たいが):周の王室や都の生活をうたった詩。宴会や祭礼などめでたいものが多い
- 大義(たいぎ):人としての根本的な正しい筋道
- 大悟(たいご):完全に迷いを捨て去って心理を知ること
例えばこれらなんかは、漢字の組み合わせとしては名前らしさもありますよね(読みは自由で良いと思います)。
反対に、悪い意味を持った熟語が無いという訳ではありませんので、目当ての組み合わせが出来たら、ひとまず辞書を引いてみるというのも大切かなと思ったいたりもします。
どちらにせよ、辞書を開いてあれこれ探してみるのがお勧めですね。思いもよらない解釈が思いつくかもしれません^^
私は自分の「裕介」という名前を気に入ってはいますが、こうしてあれこれ書いてみると、ちょっと改名したくなってきました(笑)
私の頭の中に常に流れている「大きくなあれ」という言葉に対して、確実に応援してくれる名前になるでしょうからね~。
まあ、さすがに改名までする気はありませんが、自分の子供に対しては命名での有力候補の漢字の1つだと感じています。プレッシャーにはならない様に、子供への願いの伝え方は工夫しなきゃですけどね。
見れば見るほど良い漢字だと思います。前向きかつ、目標に向かう力強さも感じられるこの漢字。選択肢の1つとしてみてはいかがでしょうか。
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