「朝陽」の意味を大特集!想像以上に力強い組み合わせだったよ
「朝陽」はここのところよく"明治安田生命"や"たまひよ"の人気の名前ランキングにランクインする名前の1つです。
1位争いという訳ではないですが、毎年の様に10位以内で見かけることからも根強い人気を誇っているのがよく分かります。
30代後半の私の若い頃はそう多く見かける訳ではありませんでしたので、同名の友人をカッコいい名前の持ち主だと思っていましたが、最近はどんどん増えているのでしょうね~。
見るからに明るい雰囲気を感じられる組み合わせですが、この組み合わせを掘り下げると想像していた以上の力強さが感じられるのが面白いですよ!
ということで、いつものように「朝陽」の意味を漢字1文字1文字の漢字の全体像や熟語としての解釈、2語合わせての色々な解釈例という流れで特集していきたいと思います。
「朝陽」の1文字1文字の全体像と読み方
画数 :12画
音訓:チョウ あさ
名乗り:あした さ とき とも はじめ
意味
あさ。夜明け。宮中に参内して天子や身分の高い人にお目にかかる。顔を向けてそちらにむかう。天子が政治を行うところ。
ポイント
夜明けの明るさやこれから太陽が昇る希望などの明るいイメージがある漢字。昔の中国では朝早くから政治が行われていた為、朝廷や王朝の様に使われたりもする。名乗りの「とも」は武将の名前に使われることもあり(源頼朝など)和風のイメージを持たせるのに向いているとされる。
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⇒「朝」の意味を具体的に追いかけた!名前に使うと意外な印象が残るかも
画数 :12画
音訓:ヨウ ひ
名乗り:あき お おき きよ きよし なか はる みなみ
意味
山の南側。また、川の北側(どちらも日当たりに面している)。日の当たる丘、明るい小高いところ。ひなた。太陽、また、太陽の光。明るくて暖かい。あざやかである。対立する両面のうち、積極的、能動的な方(地に対して天など)。はっきり見えるさま。
ポイント
陰の正反対の言葉として、積極的で力強い字。おひさまの様な明るい人の印象を作るが、「日」よりも積極性のある言葉である。非常にポジティブな名付けをしやすいので、男女問わず人気がある。
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⇒「陽」の意味を特集します!名前がパーッと明るくなる!?
読みについては色々考えられこそすれ、やはり「あさひ」が圧倒的に多いと言えるでしょう。
先ほど名追美ちゃんが口にした内田朝陽さんの他、タレントの井上朝陽さん、サッカー選手の増山朝陽さんなど、この名前を持った有名人は複数いますが皆さんやはり「あさひ」の読みですね。
もちろん、読ませ方は自由です。私なんかはお寺に関係の近い環境に身を置いていますので、「ちょうよう」なんていうのも僧侶で考えれば良い響きだなと思ったりもします。
他には武将をイメージさせる「とも」の読みを使って、「ともあき」なんていうのも選択肢にはあがりそうですね。
それぞれの文字をもう少し掘り下げてみよう
『朝』は何といっても「朝昼晩の内の朝」をイメージする漢字ですよね。
漢字の成り立ちを追いかけると一番古いものは「龺+月」(甲骨文字)の組み合わせとなるのですが、これは「日が出ようとする頃にまだ月がかかっている情景」として、夜が明ける時を指しています。
それ以降に様々な変化があったのですが、どれも朝という時間を表現するのに使われており、やはりメインの意味はモーニングの朝だと言えます。
『陽』は「太陽の陽」を頭に浮かべる方も多いでしょう。
確かに太陽を意味する言葉でもあるのですが、それだけでなく語源を辿ると「高く上がる」という解釈が先だと言われており、ただ空に浮かんでいる太陽と言うよりも、自ら上がっていこうとする積極さを感じさせれる漢字です。
そうしたところが上のポイントにある「日よりも積極性のある言葉である」というイメージに繋がっていくのでしょう。
どちらも非常にポジティブで、名前に向いた組み合わせだと言って差し支えないと思いますよ~。
2文字合わせての代表的な解釈は?
1つ1つの漢字を考えるといつも通り解釈は無限大に出来るものです。
ただ、「朝陽」の場合は組み合わせがそもそも熟語として存在しますので、そちらにまずは意識を払うのが大切だとも言えます。周りの人は熟語から名前のバックグラウンドを自然と考えてしまうものですからね。
さて、朝陽を辞書で調べると以下の意味が出てきます。
ちょう‐よう テウヤウ【朝陽】
〘名〙
① あさひ。日の出。旭日(きょくじつ)。朝暉(ちょうき)。朝旭。朝暾(ちょうとん)。
※新撰万葉(893‐913)上「山谷幽閑秋霧深、朝陽不レ見幾千尋」
② 山の東。山東。〔書言字考節用集(1717)〕 〔詩経‐大雅・巻阿〕
精選版 日本国語大辞典
シンプルに捉えると「朝日」とほぼほぼ同じ意味で、朝に出る太陽を指しています。ただし、先にお伝えしたとおり「陽」には自ら上がっていこうとする積極さがあります。
そこを考えると…
- 自分の人生を自分でしっかりと照らしていける人になってほしい
- 回りの人をしっかりと照らしていける人になってほしい
こんな感じで、ただ照らされるのではなく、照らす側に回ってのより力強く前向きな解釈が出来る組み合わせだと考えていただくのが良いでしょう。
なお、旭日という意味から考えると、日の出の雰囲気が強く、日本人向きの名前とも言えるかもしれませんね。
と、まずは熟語にアプローチしましたが、もちろん他にも様々な解釈が可能で、そこが名付けの面白いところです。
その他の解釈例も見てみよう
名前には縁起担ぎも大切ということで、ラッキーセブンの7例を出させていただきます。
まだまだ色んな例が出てくるかとは思いますが、私の頭に思い浮かんだ順に紹介させていただきました。
どう解釈しても隙がなく、ネガティブな雰囲気が極めて出づらいのが「朝陽」という組み合わせだという印象を強く得ました。
こうしたサイトをやっているとどんな名前にも悪い解釈があるということを考えてしまいがちなのですが、この名前についてはむしろ悪い解釈を考える方が大変だという特徴があると思います。
どう解釈しても前向きで、非常に名前向きな漢字の組み合わせだと言えるのではないでしょうか。
ただ空に浮かんでいるだけでなく、自ら能動的に空へと昇っていく朝日。
それが「朝陽」だと考えると物凄く素敵な存在感が出てきますね。自分の人生を切り開いていく、また周りの人の人生を照らしていく、そんなパワフルな中にも優しさが感じられる。そうした素敵な名前になるでしょう。
まもなく生まれてくる我が子の候補としても挙げたいくらいに思っています^^
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