「圭」の意味を追いかけた!名前に使うと高貴さが大爆発!?

2019年9月16日男の子の名前,女の子の名前,漢字の意味(単字),男の子の漢字,女の子の漢字

見るからにシンプルな文字を組み合わせて作られた文字ですが、それだけだと意味の想像がつかない漢字がちょいちょいあります。

今回の「圭」は正にそうした漢字ではないでしょうか。

土が縦に2つ積み重なっている。明らかにこの組み合わせですが、私はそこから解釈が進んでいきませんでした。「土が盛り上がってる」みたいなところまでは行ったんですけどね^^;

名前ではよく見るものの、普段の生活ではあまり使わない漢字なので、尚更イメージが出来ないとも言えそうです。

そんな「圭」をじっくりと調べてみると中々面白かったですよ~。

と言うことで、今回は「圭」の意味を漢字の全体像、由来や成り立ち、名付けの際のポイントという毎度おなじみの流れで特集していきたいと思います!

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タレントの清水圭さんみたいに、1文字でも名前で使われることもあるよね
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「圭」の全体像から見てみよう


画数 :6画
音訓:ケイ ケ
名乗り:か かど きよ きよし たま ます よし
意味
王や皇帝が領土を与えたしるしとして、諸侯に与える玉器、宝石。きちんとかど目がたっているさま。すっきりしたさま。ますの容量の単位。一圭は一升の十万分の一。
ポイント
大元は下は四角く上はとがっている、鉛筆の先の様な形に磨き上げた宝石を表す。貴重なものというイメージ、また、形が整っているというイメージを作り上げられ、端正な印象を与えられる。「ケイ」というすっきりした響きも含め、名づけに人気のある字。
参考書籍:漢字源 改訂第六版(Gakken) 赤ちゃんの名前ハッピー漢字辞典(西東社)

読みとしては1文字で使う時も2文字で使う時も「けい」が圧倒的に多いです。

ただ、名のりでは「よし」も時折見られますね。こちらは形が良いという意味から出来た読みだそうですよ。

昔から三国志とかキングダムといった中国の歴史マンガが好きなのですが、そうした作品では王が家臣に領土を与えるというシーンがあちらこちらで出てきます。

そうした時に一緒に贈られるのが「圭」で、宝石の様に扱われる存在です。画像が無いかと探したところ、共有可能なものを発見しました。

漢代の玉圭(咸陽博物館所蔵)“by 猫猫的日记本 is licensed under CC BY 2.0

漢の時代の玉圭

ポイントにあるとおり、確かに下は四角く、上は尖っていますね。

中国の漢の時代と言えばおおよそ2000年前。今でこれだけ光り輝いているのですから、当時は更に美しいものだったのではないでしょうか。

極めて貴重であるが故に…

  • 私たちの大切な子

こんな気持ちをこめて使う。そうした解釈が一番ピンと来ました。

他にも、「世の中で価値ある人に~」とか、その形状から「容姿が整った人に~」などと言った解釈も出来そうですね。

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由来や成り立ちも掘り下げよう

意味は見えてきましたが、土が2つ重なっているという組み合わせにはまだ謎が残ります。

漢和辞典をチェックしてみたところ、やはり漢字そのものは『土+土』の組み合わせで成り立っていました。

この組み合わせは「土を重ねて盛った形」を表しているとされますが、ここまでは想像がつきますよね。

■かつての神事から誕生した漢字

古代中国で土地を授ける時には、その土地の土を三角に盛り、その上に立って神に告げていました。

その盛られた土の形をかたどったのが圭という玉器で、それ故に土が重なって盛り上がったさまがその漢字として使われる様になったと言われています。

と、この様な流れで玉器に「圭」の字が当てられたという訳です。つまるところ、形そのものを指す言葉なんですね

ちなみに、古人の美意識として「角のある形は整った美しい形」というものがあり、「佳」だと美しい人、「娃」だと美しい女性といった派生形が存在します。

名前としては、その貴重さがやはり第一の解釈となると思いますが、由来を追いかけると「美しさ」という容姿に関わる解釈もググッと力を帯びてくるとも言えそうです。

名付けの際のポイントとは

その意味だけでなく、形も左右対称で整った漢字です。

かつ、画数も少なめなので、どんな漢字と合わせても見た目の綺麗な名前になりやすいというのが最大の特徴だと言え、非常に使いやすい字だと考えて良いでしょう。

ただ、縦と横の線だけで出来ている字ですから、組み合わせる漢字には曲線や斜線があるとバランスが取りやすいとは言えます。

サッカー選手の本田圭佑さんの「圭佑」なんかは正にそうした組み合わせですね。

なお、男女両性に使われる漢字ですので、2文字以上の名前にする場合、男の子は男らしい字、女の子は女らしい字と合わせると性別が紛らわしくなりづらいです。

言葉の意味的な観点では、ポジティブな解釈がしやすいのが「圭」ですので、もう1文字は自由に考える形で問題ないと言って良いかと思いますよ^^


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意味をチェックすると想像とは違う世界に出会えるものだね~

土を盛った状態までは想像できても、その形が宝玉に使われるというところまではイメージしきれないですね。

これこそが漢字の持つ面白さだと思います。

恐らく、古代中国の人たちにとっては本当に凄まじく大切な玉器だったのでしょう。そんな重要性が名前に印象付けられる。そうしたところから、名付け側の想いの強さが印象付けられる漢字ではないでしょうか。

清水圭さんなんかもそうですが、テニスの錦織圭さんも1字で「圭」。

どちらも苗字と合わせた見え方が綺麗ですよね。他の漢字と組み合わせるのも良いですが、1文字で名前にするのもビシッとした締まりが出てGood!な印象を私は感じました。

(いつも言いますが)私の苗字は「武」1文字なので、名前が1字で使えないのが残念なんですけどね^^;

「圭」のつく名前もどんどん書くよ(追記式)

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