「一」の意味を追いかけた!名前に使った際の解釈が興味深い
超個人的な話なのですが、「一朗」という名前にちょっとした憧れがあります。
イチロー選手の本名、鈴木一朗に憧れたという話ではありません(好きですが)。昔々、私のバイト先に一朗さんという方がいて、その人が面倒見の良い親分肌を絵にかいた様な性格で、自分もそうなりたいと強く感じたのがその理由です。
シンプルな名前に強烈な性格。その取り合わせが見事に頭に植え付けられ、自分にとっての理想の名前の一つになっている訳ですね。
この名前、2文字とも非常にシンプルですが、特にシンプルさが際立つのは「一」でしょう。昔ながらの印象もありつつ、どことなく力強さも感じられる、何とも不思議な漢字です。
今回は、そんな「一」を名前に使う際に持つであろう意味を、漢字の全体像、由来や成り立ち、名付けの際のポイントと言う流れで特集していきたいと思います。
「一」の全体像からチェックしよう
画数 :1画
音訓:イチ イツ ひと ひと(つ)
名乗り:い おさむ かず はじめ ひ ひで ひとし まこと もと
意味
数の1。順番の1番目。一度。ひとつにする。ひとつとなる。同じであるさま。等しくする。はじめ。すべて。
ポイント
すべての始まりとなる数字である1を表す。ナンバーワンやオンリーワンなど、意味付けが見えやすい。「イチ」「かず」「ひと」の読みで疲れれることが多い。かつては「〇一」の様に長男の止め字に使われることが多かったが、今では長男以外も含め、「一翔(かずと)」など先頭で使われることも増えている。女の子でも「一花(いちか)」「一音(いちね)」の様に使われることが増えた。
一文字で名前にする場合、上の枠内の名乗りにはあれこれありますが「はじめ」が特に人気です。
二文字以上だと「いち」「ひと」「かず」が多く見られますね。
意味としては「数字の1」が中心となり、そこから様々な方向に派生していく形です。
江戸時代よりも更に以前から、長男を表現する為に使われてきた漢字ではあるのですが、現代では次男、三男にも使われることがありますし、この文字には本当に様々な想いが重ねられる様になってきています。
最もイメージしやすいのは…
- ナンバーワンになってほしい
- オンリーワンな人になってほしい
SMAPの歌にも登場するこの2つではないでしょうか。あの歌ではオンリーワンを強調していますが、個人的には両方とも人生における大切な要素だと思っています。
もちろん、解釈はそれだけではありません。思いつく限り派生させていくと…
- 始まりを大切に出来る人になってほしい
- 一期一会を大切に出来る人になってほしい
- 一つのことに集中できる人になってほしい
- 周りを一つにまとめられる人になってほしい
- 誰とも平等に触れ合える人になってほしい
このあたりが頭に浮かんできました。ただ、これだけでなく、自由にどこまでも広げていけるでしょう。
ひと文字で名前にする場合は、特にナンバーワン、オンリーワンが強調されそうですが、二文字以上の名前だと、他の文字との組み合わせで強調されるポイントが変わってくる漢字だとも言えそうです。
風水や占い的な観点も興味深い
風水、占いにも色んな派閥があるかとは思いますが、私の知り得る限り、数字の1は吉数とされています。それこそ、ラッキーセブンで知られている7よりも良いと言われているくらいです。
ポイントとしては、「はじまり」と「先頭」を元として考えられることが多いという点ですね。
例えば、会社を始める、プランを始めるなどの時に先頭に立って動く人。こうした人には1という数字がとても合うとされています。
同じ様に、何かを始める人が先頭に立って動いて行く。このイメージから、以下の様な数字だと考えられています。
- やる気、決断力を促すパワーがある
- リーダーシップを発揮できる
- 組織のトップになる可能性がある
- 開拓精神を持っている
- エネルギーに溢れている
何ともパワフルな数字に見えてきますね。
運気としては仕事運、健康運、直感運に特に優れているそう。
私自身、占い関係はあくまで参考までにといった形で、それだけを全力で信じるということはありませんが、名前には間違いなく縁起という観点も大切だと思います。
そうした視点で優れているというのは、名前として使う際の躊躇いを崩してくれる。ここが私の考え方ですね~。
由来や成り立ちはどうなっている?
一は『一本の横線を引くことで数量がひとつであることを表す符号』として作られた漢字です。
数字としての観念的な起源が中々面白く、ひとつにまとまって分けられない数を表す為に作られたとされています。確かに、これ以上割っていけないですよね。
そうした数字は論理的には最初である。こうした考えから「はじめの数字」の意味を持つようになりました。
私のイメージからすると、一番小さい数字なのですが、数字的な観念では、これ以上分けられない数字というのは、「まとまっている」「全部そろっている」から分けられないとされ、いっぱいに詰まるというコアイメージを持っています。
この成り立ちからくる観点から言えば、名付けにおいても「幸せでいっぱいに」とか「いっぱいの人に囲まれて」など、いっぱいというポイントを強調して考えていくというのも非常に面白そうですね。
名付けの際のポイントとは
見た目のシンプルさを極めた様な漢字ですから、全ての漢字と相性が良いと言えます。
したがって、意味や願いをイメージしながら、どんな漢字よりも自由に組み合わせていって良いのが「一」ですね(もちろん一文字だけでもオッケー)。
唯一気にした方が良いのは熟語ですね。
例えば「一矢(かずや)」と名付けることそのものには問題はないですが、一矢報いるの「一矢(いっし)」としても使われる言葉です。一矢報いるは「敵の攻撃に対して矢を射返す」ことを指し、反撃や反論を表すのに使われることがありますよね。
そこを意図しての名付けでなくとも、周りの人がそう思うかもしれない。そこを考えつつ、名前は考えたいところです。
これは私の口癖の様なものですが、名前の組み合わせが決まったらひとまず辞書を引いてみるのが一番ですよ。「一」は特に熟語の多い漢字ですので尚更です。
読みが分からなくても、ネット辞書なら漢字を打ち込むだけでオッケーです^^
私のバイト先の一朗さんは親分肌だけあって、リーダーシップに優れた人でした。また、周りの人を一人一人大切に出来る人物で、常にエネルギーにも満ち溢れていましたね。
そうして振り返ってみると、実に「一」という漢字にピッタリ合った人であると、記事を書きつつ物凄く納得してしまいました。
数字を名前に使うと、どことなく昔ながらの雰囲気が出てくるかもしれません。しかし、今の時代ではそのシンプルさの先に大きな想い、大きな願いを載せることが出来ると言えるでしょう。
その為の漢字としては、物凄く素敵な存在ではないでしょうか。個人的に検討の価値がある文字だと思っています^^
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