「涼」の意味を追いかけた!名前に使うと暖かさも出てくる!?
私Hagyは暑苦しいタイプの人間だと言われ続けて35年。自分自身もそうした性格だと認識しています。
それはそれで嫌ではないのですが、人は無い物ねだりをするもの。クールな性格に憧れは持っていますし、そうした雰囲気のある名前も羨ましいと感じています。
そんなクールさを名前に印象付ける第一人者とも言える漢字がタイトルにある「涼」ですね。
見るからに涼し気で、熱気あふれる自分とは正反対。私の友人に1文字で涼という名前の男がいるのですが、彼は正にクールを絵にかいた様な人です。
そうした人がふと笑うとそれだけで魅力的に映るんですよね。う~ん、羨ましい!
そんな羨望の気持ちと共に、今回は「涼」の意味を漢字の全体像、由来や成り立ち、名付けの際のポイントという流れであれこれと書いていきたいと思いますので、一緒に見ていくとしましょう。
「涼」という漢字の全体像
画数 :11画
音訓:リョウ すず(しい) すず(む)
名乗り:あつ すけ
意味
気温がさわやかでひんやりするさま。ひえびえとして、物寂しいさま。つめたく思いやりがないさま。
ポイント
冷静さをイメージさせ、落ち着いた聡明な印象のある字。意味だけでなく「リョウ」の響きにもクールさが感じられ、男女問わず名付けで人気となる文字である。ただし、「荒涼」の様に寂しさの雰囲気のある言葉も存在するので、組み合わせ方によっては冷淡な雰囲気も出してしまう場合があるという点に注意が必要。
1文字で使う場合は「りょう」という読み方がほとんどです。2文字以上の場合は「圭涼(けいすけ)」とか「涼香(すずか)」など選択肢は増えますが、やはり一番多いのは「りょう」ですね。
漢字には様々な意味がありますが、全体として「涼しい」が中心となって派生している様に読み取れますね。
冷たく思いやりがないなど、ネガティブなイメージもありますが、あくまでそうした意味を持つだけで、名前に使った場合にマイナスに捉える方はほぼほぼいないでしょう。
基本的には、やはり涼しいイメージを活かし…
- クールな人になってほしい
- 涼しげで爽やかな人になってほしい
- いつでも冷静な人になってほしい
などといった願いをこめるのが一般的な漢字です。
ただし、「すけ」と読む場合は更に新たな意味が出てきます。
ハッピー名前辞典によると、この名のりは『助ける、補佐するという意味から生じたもの』だと言われています。
昔の日本でよく使われた読みであり、和風な雰囲気も出てきそうですね。
クールさとはまた違い、人を助けられる暖かさも含められる。そんなハイブリットな使い方も出来るのが面白いと感じています。
由来や成り立ちを掘り下げると?
涼は『京+水』の2つの要素から成り立つ漢字です。
「京」は東京などの様に都の意味を持ってはいますが、元々は風通しが良い、明るく小高い丘や台地が京と呼ばれていました(古代中国では低湿地を避け、丘や台地に都を作っており、元の意味が転じて都の意味を持つようになった)。
そこに水を表すさんずいが加わることで、「明るく透き通る」「清らかに澄み切る」という視覚的なイメージが作られました。これが触覚的なイメージへと転化し「ひんやりと冷たい」という意味を持つに至ったとされています。
こうして見ていくと、涼の由来には冷酷さなどのネガティブな捉え方がありませんね。
明るく風通しの良い丘が水と合わさって、冷たく爽やかなものになる。こう考えると、漢字の持つ悪い意味も気にならないかと思います。
名付けの際に注意点はある?
ここまででお伝えした様に、悪い方向には捉える必要が無いのが「涼」ですが、上にあるポイントのとおり、組み合わせる漢字によっては、悪い方向にイメージを引っ張られやすいので注意が必要だと言えます。
また、様々な熟語が存在する言葉ですので、意図する願いと別の意味を持つ可能性もある。ここも頭に置いておくと良いでしょう。
例えば、「涼月:涼しげな秋の夜の月」「涼徳:冷淡な人柄」などがそうした熟語にあたります。
ポジティブなものであれば、それもひっくるめて考えてしまうのも良いでしょう。ただ、マイナスイメージのある熟語だと、名付けられた側がそれに気づいて、名前を嫌いになってしまうなんてことも将来的にはあるかもしれません。
組み合わせを思いついたら、まずは辞書を引いてみる。そんな流れで熟語チェックをしておくのは大切だというのが私の意見ですね。
由来まで掘り下げて見ていくと、非の打ちどころが無くなるのが「涼」の面白い特徴ですね。
クールな中にも温かみが感じられる、何とも完成度の高い漢字だと思います。
なお、「すけ」の読みについては読み方が分かりづらいからキラキラネームに見えるという意見も存在します。
私としては、昔ながらの読みということで、純和風となることからキラキラネームには該当しないと考えていますが、ツッコミをもらったら、そうした歴史ある読みであることを伝えるのが良いかもしれませんね。
ただし、この組み合わせ方をする人はいないと思いますが、「涼涼(りょうすけ)」としたら流石にキラキラネームに見えるでしょう^^;
ちなみに、漢和辞典に熟語として「涼涼」が載っていたのですが、『そっけないさま。また、かるがるしく扱うさま』と解説されていました。
使うことは無いとは言え、もう1つの熟語の例にはなりますね~。
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