「龍」の意味を特集するとしよう!名前にこめられる願いを勢ぞろえ
字面がどうしようもなくカッコいい漢字ってありますよね。
好みは人それぞれですが、私にとって「龍」は圧倒的にカッコいいと感じる文字です。
文字の見た目もその理由です。そして、それ以上に大きいのが伝説の生き物である龍の存在感。30代の私世代だと、ドラゴンボールとか、ドラゴンクエストなどで、強者としてのイメージを植え付けられていますからね~。
そんな「龍」は名前に使ってもやっぱりカッコいいと感じます。
ただし、カッコいいとだけ思って名前にするよりも、やっぱり意味を掘り下げて考えた方がネーミングには厚みが出るもの。
そうした観点で、今回は「龍」の意味を名前に使う時の漢字の全体像、由来や成り立ち、名付けの際の注意点についてあれこれと触れていくとしましょう。
「龍」という漢字の全体的なイメージ
画数 :16画
音訓:リュウ リョウ ロウ たつ
名乗り:かみ きみ しげみ たつ とお とおる めぐむ
意味
伝説上の大蛇に似た足の生えている空を飛ぶ獣の名。竜の様に優れた。背の高さ八尺以上の馬。細長くうねる山脈やうね。
ポイント
竜の旧字体で同じ意味を持つ。英雄や帝王の象徴とされ、スケールの大きさや、たくましさ、強さなど、男の子名に向いた印象が強い。読みを「リュウ」とすると今風の響きになり、「たつ」とすると古風になりやすい。画数の多い文字なので、すっきりとした文字と組み合わせるとバランスが良くなる。
名前に使う読みとしては「りゅう」と「たつ」の2枚看板ですね。
ただし、「りょう」の読みも時折出てきます。坂本龍馬の影響力が強い故にといったところでしょう。
竜の旧字体ですが、人名用漢字として認められており、より存在感が強い漢字として、名付けでは龍の方が人気を集めています。
土台となる意味としては、やはりドラゴンの龍。水の神で英雄や帝王の象徴とされている存在で、名前に使ってもスケールの大きさが感じられる文字だと言って良いでしょう。
ただし、冒頭でも触れましたが、「ドラゴンを名前に入れたかった」では少し寂しいです。龍がどんな存在かを知ることで、名前に込められる願いが見えやすくなってきますので、サッと取り上げていきますね。
龍ってどんな生き物?
龍は中国を起源とする神獣ですが、世界中に広がり様々な伝説を残しています。
例えば、日本を含むアジア圏のいくつかの国では龍は雨を降らせる水神として崇められていました。対して、西洋では人の強大な敵としての伝承があれこれと存在します。
実存しない存在故に、土地土地の文化等によってイメージが変わるというのが非常に面白いですが、共通するのが龍の圧倒的な力が元になっているという点です。
名前に使う際にも、「力強い存在になってほしい」というのがベースになりそうですね。
また、本場中国では、皇帝のシンボルとして非常によく知られた存在です。
代表的なものとして、史記に記された劉邦伝説が挙げられます。
劉媼が劉邦を出産する前、沢の側でうたた寝をしていると、夢の中で神に逢い、劉太公は劉媼の上に龍が乗っている姿を見た。その夢の後に劉邦が生まれたという。
引用元:劉邦|wikipedia
コウノトリよりも遥かに大きく強い龍が皇帝をこの世に運んでくる。凄まじいスケールの大きさを感じますね~。
そんな中国の龍は普段は水中や地中に潜んでいますが、天に登る時には竜巻となり、その鳴き声は雷鳴や嵐を呼ぶとされています。
これらの伝説も名前へと繋がってきそうです。例えば…
- 皇帝の様に気高く生きていってほしい
- 自分の夢へと駆け上っていく人生を歩んでほしい
- 世の中に嵐を巻き起こせる、存在感の強い人になってほしい
サッと思い浮かべただけでも、こうした願いが想定できました。
他にも様々な解釈が出来るでしょう。伝説を元に考えてみるのも面白いですよ!
由来や成り立ち、熟語から見えて来るもの
龍は象形文字で、「四本の足を持ち、胴体と尻尾をくねらせ、頭にとさかを載せた龍の姿」を文字にしたとされています。
つまるところ、由来は龍そのものとなりますね。
したがって、由来から見えてくる意味は龍の姿となるのですが、前述した伝説などから、様々な言葉が作られました。
- 猶龍:
- 臥龍:
- 龍庭:
- 龍飛:
知恵や学問が深く広く、その心の底を計りすることが出来ない、龍の様な存在
龍が伏せた状態であり、才能が世に知られていない存在を表す。諸葛孔明の通り名として有名
人相が非凡で優れたもの
英雄がチャンスを得て立ち上がること
例えば、漢和辞典で目に付いたのがこれらの熟語です。
それぞれが、言葉を作った人の龍のイメージを表していますね。「頭が良く計り知れない存在」だったり、「凄い才能を持っている存在」であること、また、「世にはばたくチャンスそのもの」としても使われていることが分かります。
この様に、熟語からも願い・想いの発想がやりやすかったりしますので、色んな言葉をチェックしてみるのも良いと思いますよ^^
名付けの際にポイントはある?
全体像の枠の中にもありますが、画数の多さには注意が必要だと言えます。
組み合わせる文字も画数が多かったり複雑な見た目のものだと、日本の名前に見えづらくなったりしますからね。私の考えだと、シンプルな字、もしくは隙間の多い字とは見え方の相性が良いです。
「龍一(りゅういち)」「英龍(えいたつ)」「龍平(りゅうへい)」「龍星(りゅうせい)」「龍海(たつみ)」などがその例ですね。
ただ、個人的な意見ですが、オリエンタルな見え方もカッコいいとは思うんですよね。
「偉龍(いりゅう)」なんかだとちょっとやり過ぎかもしれませんが、「龍昇(りゅうしょう)」「翔龍(しょうりゅう)」「龍雅(たつまさ)」などはパッと見は少しキラキラネームに見えるきらいこそあれ、意味もしっかりした良い名前だと自分は感じています。
周りの意見などに耳を貸す必要はありますが、選択肢とするのは良いかもしれませんよ。
龍はドラゴンに他なりませんが、本当に色んなイメージを運んでくる言葉ですね。
カッコいいだけじゃなく、大きな願いへと変わっていく。そんな素敵な文字だと思います。
ちなみに、私としては1文字で「龍」という名前にするのが一番キレイに見えたりします。1文字であれば自分も名付けに使いたいくらいだったりするんですよ。
ただ、私の苗字が武なので、「武 龍」とすると、さすがにどこの国の人か分からなくなるので、断念せざるを得ませんが(汗)
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