「翔」の意味を大特集!名前に印象付けられるポジティブさとは
名前の意味を追いかける際には、そのポジティブさに目をやることが常に大きなポイントだと言えます。
漢字によって、そのポジティブさの大きさは異なるのですが、どこをどう見てもポジティブにしか見えない漢字も存在します。
そうした漢字は名付けに非常に使いやすい存在ですが、今回取り上げる「翔」もその一つ。
パッと見では空を飛んでいそうなこの言葉ですが、掘り下げていくともう1つ大切な意味が連想されます。そして、そのどれもが前向きな漢字というのが面白い点ですね。
そんな「翔」の意味を、漢字の全体像、由来や成り立ち、名付けの際のポイントという流れで特集していきますので、一緒に見ていくとしましょう。
「翔」の全体像からチェックしよう
画数 :12画
音訓:ショウ かけ(る) と(ぶ)
名乗り:か かける
意味
羽を大きく広げて飛び舞う。鳥が羽を伸ばす様に両肘を広げる。
ポイント
大空の高いところを鳥が羽を広げて飛び回っている。そんなイメージの強い漢字である。自由さやスケールの大きさから力強さまでを感じさせる言葉で、1980年代から徐々に男の子名として根付き始めた。
読みとしては、1字で使う時は「しょう」と「かける」、2文字の場合は「しょう」が特に多いですが、止め字で「と」として使われることも定番となってきています。
女の子の場合は止め字として「か」が使われることもありますね。
「飛」とかなり近い言葉です。ただ、大きく違うのが、翔の場合はただ飛ぶのではなく「羽を大きく広げて」飛ぶということ。
また、「羽を広げることそのもの」も指すというのが中々興味深いポイントで、力強さ、誰かを包み込む心の大きさも感じられます。
「飛」や「羽」などは関連性のある漢字ですが、よりスケールの大きい意味を持った名前になると言えそうです。
名前にこめる想いに対して、この漢字をシンプルに解釈するとすれば…
- 夢に向かって大きく飛び立っていってほしい
- 自由に人生を飛び回ってほしい
- 誰かを包み込める心の優しい人になってほしい
- 力強く人生を歩んでいってほしい
このあたりがイメージしやすいと思います。
どう解釈しても前向きさのある、素敵な漢字ですね~。
由来や成り立ちはこうなっている
翔は『羊+羽』の組み合わせで成り立っている漢字です。
ヒツジは古代の中国では食料として、また羊毛をもたらしてくれる生き物として非常に重要な存在でした。それこそ、神事の際には神様への捧げものになっていたくらいです。
そこから「羊」には「たっぷり豊か」というイメージが漢字に添えられる様になりました。それが更に展開して、「大きく広がる」という解釈を翔という漢字に付加しています。
「羽」については、漢字のまま「鳥の羽」を意味します。
これらを組み合わせることで、鳥が羽を大きく広げるという意味が出来、鳥が翼を広げてゆったりと空を展開する情景を表す言葉として使われる様になった形です。
普段この言葉を見掛けると、空を飛ぶというイメージの方が強いと私は感じますが、漢字そのものは羽を大きく広げることを指しているのが興味深いですね。
先程の漢字の解釈の内、「包み込む」「力強く」等も決してひねくれた解釈ではなく、この漢字の土台から考えられるものだということがよく分かります。
名前に使う時のポイントは?
隙の無いポジティブさを持つ漢字ですので、どんな文字と組み合わせても相性が良いです。
さすがに「死」とか「凶」などと言った、名前には使わないスーパーネガティブな漢字を使うと解釈が悪い方向に引っ張られますが、基本的には自由に組み合わせを考えていって良いでしょう。
男の子の名前としては定番化してきた文字ですが、最近は女の子名に使われることも増えています。
希望に満ちた、自由なイメージは女の子との相性も良さそうですよね^^
一般に男の子のイメージが少し強い漢字ですので、組み合わせるのは女の子らしい漢字にした方が性別が紛らわしくなりづらいです。
例えば、「春翔(はるか)」だとどことなく男の子っぽさが感じられますが、「翔子(しょうこ)」「姫翔(ひめか)」「美翔(みか)」などであれば女の子らしさがしっかりと漂いますよね。
なお、「翔貴:物価が上がる」等、名前っぽい組み合わせでも熟語が存在する場合がありますので、念のために辞書などでチェックしておくと安心です。
空を飛ぶということは、鳥にとって時に大変なこともあると思います。
しかしながら、「翔」はそうした大変さを含まず、ゆったりと気持ちよく空を飛んでいる情景が描けます。そうした点が更なるポジティブさを呼んでいるのでしょう。
壮大かつ自由、更には希望までを印象付けられるこの漢字。私が子供に名付ける時にも選択肢の1つにしたい存在だと改めて感じられました^^
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