「洋」の意味を特集します!名前に使うとワールドワイドな人になる?
昔からポピュラーな名前に使われる漢字は多々ありますが、私が真っ先に思い浮かべるものは「洋」です。
昭和初期生まれの私の祖母の名前には「洋」の字が使われているというのが理由で、祖母の性格から凄まじく自由で自分を持っている人が長らく勝手に印象付けられていた名前です。
そして、大学に入るちょっと前に知り合った友人に「洋」ひと文字の名前の男がいまして、彼がこれまた自由さを絵にかいた様な人間で、その確信がこれまた勝手に深まっていきました。
まあ、これは私の勝手な意見であり、あまりにもその二人が印象的だった故のものです。そもそもが振り返ってみると、他にもこの字を名前に持っている知り合いは沢山いて、それぞれ性格は千差万別ですからね(笑)
今回は、そんな私にとっては思い出深い「洋」の意味を、漢字の全体像、由来や成り立ち、名付けの際のポイントという流れで取り上げていきたいと思います。
「洋」の全体像から行ってみよう
画数 :9画
音訓:ヨウ
名乗り:うみ ひろ ひろし み
意味
いっぱいに広がる。満ち溢れる。大きな海。世界を東西の2つに分けた1つ(東洋、西洋)。外国の(特に西洋のこと)。
ポイント
太平洋など海のイメージが強い言葉。単なる「海」ではなく、大きく広がる海を指す言葉であり、スケールの大きさや解放感、可能性などを感じさせることが出来る。「洋楽」等、西洋を指しても使われることから、外国でも活躍する人になる様な想いも載せられる。
1文字だけの名前だと読みは「ひろし」「よう」の2枚看板で男の子に使われることがほとんどですね。2文字以上だと男女両方で、読みとしては「よう」「ひろ」が多く、頭字、止め字の両方に使われます。
ベースとなる意味は、キャラクターの名追美ちゃんが例として出した太平洋などのイメージのまま「大きな海」ですね。そこから解釈を広げていける漢字です。
例えば…
- 大海の様に器の大きな人になってほしい
- 海を渡って海外でも活躍していける人になってほしい
- 可能性がどこまでも大きく広がっていってほしい
- 雄大でロマンを持った人に育ってほしい
このあたりは非常によく使われる解釈だと言えますね。
ポイントにある西洋の他に東洋もありますが、どちらにせよ外国のイメージに繋がってくると思いますし、やはり「大きな海」からの派生形ではないでしょうか。
日本の常識に縛られない海外向きの性格をしていたのが、冒頭で紹介した私の祖母と友人ですので、自分としてはやっぱりこの漢字の印象どおりの2人だとリサーチを通して改めて感じています^^
由来や成り立ちも掘り下げてみる
洋は『水+羊』の組み合わせで成り立つ形声文字です。
さんずいの水はイメージしやすいですね。
羊はそのまま動物のヒツジを指す言葉ですが、こちらには「たっぷりと豊か」というベースとなる意味があり、今回の「洋」に対しては、そこから派生した「大きく広がる」という解釈が当てはめられているとされています。
それぞれを合わせると、『水が満ちて大きく広がっている』という状況を表す言葉となりますね。それが後々に大きな海という意味に繋がっていったという訳です。
なお、漢字源によると、海はかつては「海洋」と書かれており、洋そのものが最初から大海を指していたのではないとのことでした。
こうして由来を追いかけていくと、ただ「大きな海の様に~」と派生させるだけでなく、「水が満ちて広がっていく大きな海の様に~」ともう一歩掘り下げて発想をしていくというのも素敵だと思います。
この考え方だと、可能性の広がりへの印象が更に強まったり、成長といった観点も見えてきますね~。
名付けの際に注意点はあるの?
洋は非常に字の形がスッキリした形で、画数はある程度多いものの、どんな字とも相性良く使える漢字です。
したがって、大きな注意点はなく、自由に組み合わせを考えていってオッケーでしょう。
1つだけポイントを挙げるとしたら、名前だけでなく日常的にも使われることが多い漢字であり、熟語も数多くあるという点には目を向けておくと良いとは言えます。
そう悪い熟語のある言葉では無いのですが、思いもよらぬ意味が付加されることはありますからね。
例えば、「洋菜(ようさい):セロリやパセリなど、明治以降に西洋から輸入された野菜」「洋行(ようこう):欧米へ旅行すること。また、中国で外国人の経営する商店のこと」などはどことなく名前っぽい組み合わせかと思います。
もちろん、他に意図があればそちらを貫けば良いのですが、こうした意味を知っておくに越したことはなちというのが私の考えです。
いや~、近しい人の漢字って追いかけると楽しいものですね。
自分がその人に持っている印象と漢字から分かる意味の相違点を探っていく。これだけでもワクワクしますし、それが上手くハマった時は思わずニヤリとしてしまいます(笑)
名前って、もちろん詳しい意味にこだわらずに、自分がその漢字の持っているイメージでつけても良いものです。ただ、他の意味もチェックしておくと、更に解釈の可能性が広がっていくもの。ここが面白い点です。
中々由来まではチェックする人はいませんが、しっかりと追い求めるとより深みが名前に付加される。こんな感覚であれこれ調べてみると、名付けがどんどん楽しくなってきますよ~。
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