「典子」の意味を掘り下げます!漢字に隠された素敵な想いとは
私の中学高校の同級生にひとりだけ、典子という名前の女の子がいました。
学生時代の彼女は「趣味は家事全般。掃除や料理が大好き」という、家事が超ド急に苦手で親の手伝いもほどんどしなかった私が人生で初めて出会った家事好きで、その時の衝撃はきっとこれからも一生残っていくでしょう(笑)
そんな典子ちゃんですが、しばらく海外生活をして帰ってきたら、中高時代の印象とは打って変わってキャリアウーマン感が物凄く強く、やり手の女性へと変貌していました(中身は変わらない優しい彼女でしたが)。
もちろん、名前が全てではありませんが、名は体を表すとも言います。先日共通の友人と話している時に話題が彼女の名前の方向に動き、タイミングタイミングと彼女の名前についてあれこれと話し、リサーチしました。
それをシェアすべく、本日は「典子」の意味を1文字1文字の解釈、2文字合わせての解釈という順番で取り上げていきたいと思います。
典子の漢字ごとの意味と2文字でのシンプル解釈
画数 :8画
音訓:テン
名乗り:おき すけ つね のり みち
意味
ずっしりとした、模範や基本となる書物や教え。監督する人。ずっしりとして変わらない基準の。職務として一定の仕事をあずかる。
ポイント
色々な意味があるが、名付けでは模範や基準のイメージで使われることが多い。左右対称で重心の低い字形には安定感があり、しっかり者のイメージが作りやすい。基本の読みは「テン」だが、名前の読みで使われることの多い「のり」は基準と言う意味の古語。「すけ」は基準を守る様に監督する役人のこと。「みち」は基準を道に例えたもの。
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⇒「典」の意味や由来を掘り下げる!しっかりさ満載の名前になる?
画数 :3画
音訓:シ ス こ
名乗り:たか とし ね み やす
意味
親が産んだ子供。男の子(狭い用法では男の子を「子」と言い、女の子を「女」という)。成人した男子や、学問があり人格のすぐれた人の名につける敬称。自分の子供とみなす。ね(十二支の一番目)。小さいもの。
ポイント
かわいいイメージを持つ故に、昔から女の子の定番となっている止め字。最近は使われることが減っており、ママ世代の代表的な名前だが、「莉子」が名付けランキング上位になるなど、復権している印象もあり。そもそも言葉として性別が指定されている訳ではないし、男の子を指す意味もある為、男の子にも使えないことはないが、ほとんど例は見られない。
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⇒「子」の意味を掘り下げる!名前への基本解釈から意外な通説まで大特集
私の同級生は「のりこ」でした。「みちこ」とも考えられなくはないですが、「のりこ」が一般的だと思われます。
『典』は「模範となる」「基準となる」など、かなりのしっかり者であることを感じさせる漢字ですね。
「のり」と読ませるなら「基準となる」をベースに考えるのが良いかもしれませんが、名前と言うのはどう読んでも名付け側の想いを自由に載せられるもの。そこを考えると、どう意味を解釈しても良いというのが面白いところです。
『子』については、女の子ならではの漢字に見えますが、男の子も表すというのが興味深いです。
と言っても、女の子にこの字を使うことが慣習化していますし、やはり「女性である」「女の子らしい」という点を色んな方向に解釈していける。そこが中心となる言葉だと思います。
他に、「尊敬される人になってほしい」なんていう解釈もアリですけどね。
この2つの漢字を組み合わせて真っすぐに解釈するとしたら…
- 人の道しるべになれる、しっかりとした女性になってほしい
こうした感じかなと思います。
ただ、2語目の「子」に広がりが大きい分、まだまだ色んな解釈をしていけそうですね。他のものもあれこれ考えてみます。
組み合わせての他の解釈も見ていこう
縁起の良さを意識して、ラッキーセブンの7例を出していくとしましょう。
と、どう解釈してもやっぱり「しっかり者」のイメージはついてきますね~。
可愛らしさの中に真面目さも含まれている。そんな印象が強い名前である。私はそんな風に感じました。
勝手な意見を言わせていただくと、ちゃんとした家庭でつけられる名前。そんなイメージも持っています。可愛らしさだけを表現とか、そうした方向にブレない芯を感じるというのがその理由ですね。
なお、決して可愛らしさだけというのがダメという訳ではなく、私は全ての名前に興味を持っていますし、好きでもありますよ。
個人的には予想通りの方向性の解釈が出来ました。
同級生の典子ちゃんは、中高時代は「(ちょっと天然が入ってたけど)真面目なしっかり者」でしたし、今は「キャリアウーマンとしてバリバリ仕事に励める人」だと感じていますが、その両方が名前にピッタリと言った感じですね。
かつ、どの年齢の時も「可愛らしさ」を持った子でもあります。
名前は名付け側の想いがまず先に立ちますが、生きていく中で自分に合わせて印象が変わっていく。そこもまた面白いところであり、色んな友人の名前をあれこれ考えたくなる理由だったりもするんですよね~。
よく「名前負け」なんて言葉を使うことがありますが、色んな解釈が自由に出来る分、私としては名前にその人が負けるということはまずあり得ないと思っています^^
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