「新」の意味を名前向けに大特集!由来がシンプルなので解釈が面白い
新たな気持ちで新しいチャレンジをし、新しい感情を得て世界を新しいものにする。
「新」という漢字は一般に知られている意味は非常にシンプルと言えますが、それでも非常に多くの解釈が出来ると言って良いでしょう。上のように文を作るだけでも「新」が掛かるポイントが4つに分かれていますからね~。
そのイメージのしやすさも手伝ってか、この漢字は名前に使われるものとしてはかなりポピュラーとなり、1文字で「新」と名付ける形にいたっては各社の名前ランキングのトップ10の常連になっていたりします。
そのままでも名前に使う際の解釈は一人ひとり発想していけるのがこの漢字ですが、掘り下げて調べていくと意外な発見があったりもします。
そうしたところを意識しつつ、「新」という漢字の意味を、文字の全体像、由来や成り立ち、注意点といういつもの流れで特集していきます。名付けの手助けになれば幸いですm(_ _)m
「新」の意味の全体像
画数 :13画
音訓:シン あたら(しい) あら(た) にい
名乗り:あきら あら あらた すすむ ちか にい はじめ よし わか
意味
はじまったばかりであるさま。あたらしい物事。あたらしいものにする。汚れを取り去って出直す。・・・したばかり。近頃。
ポイント
フレッシュな雰囲気を持った文字。新たなことへチャレンジするフロンティアスピリット、行動力、創造性など、様々な印象を持つ。かつては名付けにはそれほど使われる字ではなかったが、最近になって人気が急上昇中。
男女両方の名付けに使われる漢字です。
1文字で名前にする場合の読みは「しん」か「あらた」がほとんどです。
2文字以上の組み合わせに使う場合は「しん」の読みが特に多いですが、最近では「あら」を活用した個性派も増えてきています。女の子の場合は「にい」を活用して可愛らしい響きにするケースも存在していたりします。
基本的な意味はやはり"new"の「新しい」です。私も含め、多くの方のイメージ通りだと言えるのではないでしょうか。
ただし、シンプル故に解釈の幅は広いです。
ひとまず、土台となりそうな解釈としては…
- 新しいことに恐れず、チャレンジし続ける人になってほしい
- 今までにないオリジナリティあふれる存在になってほしい
- いつでもフレッシュな存在感を持った人になってほしい
- 新たな未来を切り開いていける人になってほしい
- 何があっても気持ちを新たに切り替えていける人になってほしい
このあたりを挙げたいと思います。と言ってもあくまでも例で自由に解釈していけそうですね。
特に2文字以上の名前にする時なんかは。もう1つの文字との掛け合いで解釈が無限大になる漢字だと言えるでしょう。
由来や成り立ちはどうなってるの?
新は『辛(切る)+木+斤(斧)』で成り立つ漢字です。
この並びだと解釈はシンプルですね。「斧で木を切る」がそのまま思い浮かびます。
ナイフでものこぎりでもなく、斧であるが故に木を断ち切るというのがポイントで、「切られて生々しい刺激を受けている」というイメージを表し、『生々しくてまだ時間が経っていない』という意味が作り上げられました。
漢字源に掲載されている初義は「時間がまだ立っていない(古くなっていない、始まったばかりで間がない)」ですので、まさに漢字の成り立ちのままの意味を持ったと言えそうですね。
多くの漢字では最近使われている意味と語源が大きく異なる場合もあり、名前に使う場合は語源を追いかけると新たな解釈ができるようになることがあるのが面白い点ですが、「新」の場合は語源の方向性も同じということで、真っすぐにそのままの解釈、つまり「新しい」を土台となる意味と考えていく形になってきます。
名付けに使う際の注意点は
非常に素敵な意味を持たせられるのが「新」の特徴ですが、読みには多少の注意を払う必要があります。
「しん」の読みが一般的すぎる為、最近の流行だったり個性だったりを意識して「あら」や「にい」を使う場合は他の方からすると分からない場合もあります。
例えば「新多」や「新太」を「あらた」の読みにすることがありますが、多くの方は「しんた」と思ってしまうでしょう。また、最近は「沙新(さあら)」という組み合わせも見かけられます。個人的には可愛いと思いますが、どう読んで良いかは分かりづらいかもしれません。
新鮮さを響きに求める場合、読みが分かるように先回りして声に出すなど、伝わりやすい形を意識すると良いでしょう。
それと、当サイトではよく出てくるポイントなのですが、2文字以上の組み合わせにする時は自分が思ったものと違う解釈が登場する恐れがありますので、熟語の存在には注意しておいてください。
名前にありそうなところで言えば、例えば…
- 新秧:他に移し植えられた新しい苗
- 新正:新年の最初の月。1月
- 新造:国や建造物を新しくつくる
などが挙げられます。もちろん熟語があったからと言って名づけ側で別の解釈をした場合にその解釈が薄まる訳ではありません。ただ、知っていて使うのと知らずに使うのでは大違いだと私は常々考えています。
組み合わせを思いついた時は、辞書を引くなどしてその組み合わせの熟語がないかを一応調べておくのがオススメです。
ありとあらゆる方向性での「新しい」が名前にこめられる。特殊な意味こそありませんが、シンプルであるが故に様々な解釈が出来る漢字です。
自分にとっての「新」、または名前に持たせたい「新」の解釈を考え抜いていきましょう。
悪い解釈はしづらいですし、周りの人にとってもそれは同じです。ポジティブな良い漢字ですので、活用がしやすいですよ^^
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