「月」の意味を追いかけた!名付けに使うと出てくる奥深さとは
昔はほとんど使われなかったけど、最近は名付けに人気の字は沢山ありますが、その中でも代表格と言えるのが「月」でしょう。
女の子の名前ランキングでは毎年の様にトップ入りを果たす「結月」を始めとして、沙月、葉月、美月など様々な組み合わせで名前に使われる様になりました。
かつては「夜を連想させる」という点で、名前に使うことを避けられていた漢字ですが、そうしたタブー視という感覚が薄まってきているのでしょう。実際、良い解釈がたくさんできる漢字ですし、私としてはとても良い傾向だと思っています。
今回はそんな「月」の名前に利用した際の意味を、漢字の解釈、連想されるイメージや名付けのポイントを通して特集していきたいと思います。
まずは「月」の大まかなポイントをチェック
画数 :4画
音訓:ゲツ ガツ ゴチ つき
名乗り:づき
意味
天体の月。一か月。月曜日の略。
ポイント
月の光が連想されやすい言葉。落ち着きとロマンに溢れる印象が強くなる。組み合わせによってキリッとした和風美人をイメージさせたり、キュートな雰囲気を出すなど、違いが出やすい。男の子の名前に登場することも最近では増えてきている。なお、象形文字であり、三日月の絵から生まれた文字と言われている。
女の子に使う場合は、ほとんどの場合「つき」「づき」のどちらかの読みが使われます。ただ、男の子だと月斗(げっと)の様に「げつ」の響きを活かすこともありますね。
暦の月や月曜日といった意味も持っていますが、やはりこの漢字を名前に使う最大の理由は、空に輝く月がイメージされるからだと言えるでしょう。
空に浮かぶ月には色んな解釈がありますが、例えば…
- 直視できない太陽と違っていつまでも眺めることが可能
- 柔らかな明かりをともす
- 太古より月は女性、太陽は男性の象徴とされている
- どんな暗闇の中でも明るく輝く
- 新月から満ちていき満月となる
- 太陽の強い明かりを受け止められる
- ただただ美しい
こうした特徴などからポジティブなイメージをつくり、想いや願いとしていける。そんな素敵な漢字です。
より具体的に願いを追いかけてみましょう。
「月」に含ませられる想いとは
先にお伝えした7つの特徴を解きほぐしていくと、本当に様々な願いが紐づけられていきます。
どこまでも考えていけそうですが、サッと思いついたものを挙げていきますね。
もちろん、この限りではなく、自由に発想していける漢字だと言えます。
「陽」などの字が表す力強さ等とは反対の、落ち着きだったり柔らかさだったり。そんな方向に広がりを持つ優しくて綺麗な文字で、使い勝手はとても良いと思います^^
名付けのポイントや注意点
と、ここまでは良い点に触れてきました。ただし、この漢字を名前に使おうとする時は、周りの人が必ずしも良い方向に捉えるとは限らない。この点について多少なりとも意識する必要があります。
冒頭部で触れた夜のイメージですとか、太陽と比べて暗さが感じられることなど、名前を聞いた人が悪い方向に捉える。この可能性はゼロではありません。
私以外の人が感じる「月」という言葉への印象をリサーチしていて、特に印象に残ったのが以下のページです。
⇒太陽と月ならあなたは月だよね。。って言われた。月ってどういうイメージ?|ママスタ
テーマは名前についてではありませんが、優しさを強調する人もいれば、「冷たそう」などのイメージを持つ人もいることが分かります。それも超少数派という訳でなく、ポジティブに捉える人、ネガティブに捉える人が半々といった漢字ですね。
私にとっては全然問題のない漢字ですが、今でも「月を名前に使うなんて…」と思われる方も確実に存在します。
そうしたイメージから、名前を貰った側が自分の名前を好きになれないなんてこともあるかもしれません。
そこで大切になってくるのが、しっかりとポジティブな意図を持ってこの漢字を使うこと。そして、その想いや願いをはっきり伝えてあげる。こうした意識です。
時に名前を嫌いになることがあっても、そこに愛情がたっぷりとこもっていることが感じ取れれば、いつか必ず好きになれるもの。私の周りの人たちを見ていて、そう強く感じます^^
ロマンチックで美しさを感じさせるのが「月」という漢字の非常に良い点です。意味だけでなく、私自身にとっては文学的でちょっと洒落た感じもする字で、見栄えの良い名前になるとも考えていたりします。
そうしたポジティブな面にしっかりと目を向けて名前を考えていく。これが出来ればとても素敵な名前となるでしょう。
名前は一生付き合っていくもの。だからこそ、名付け側としては優しさを持って、そこに願いをこめていきたいですね。
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