大学生のクレジットカード審査基準!落ちるケースと一緒に見ていこう
どうも!クレジットカードのことを年がら年中考えているHAGEです。
クレジットカード関係のウェブサイトを運営していると、時折以下の様な内容のお問い合わせを戴くことがあります。
「私は今大学生で、クレジットカードを作りたいのですが、審査に落ちてしまいました。理由が分からず途方に暮れているのですが、何か考えられる原因はあるのでしょうか。」
正直に言って、大学生という立ち位置はクレジットカード審査においては非常に有利です。社会人でカードを作れない方はチラホラいますが、大学生であれば社会人の何倍もクレジットカードを作りやすい。そう考えて良いくらいなんですよね(ただし全カードではない)。
そうした中で、確かに落ちてしまうケースもあるもの。大学生のクレジットカード審査で何が見られているのか、落ちてしまう場合は何が原因なのか、そこを詳しく取り上げていきますので、気になっている方、困っている方は一緒に見ていくとしましょう。
学生のクレジットカード審査では何をチェックされる?
土台となるチェック基準は極めてシンプルです。それは…
- 大学生(学生)であるか否か
こちらです。公的に認められた学校(大学、短大、専門学校、高専など)に実際に通っている学生であれば、通常はクレジットカードの審査には通るものと考えておいて良いでしょう。
これは一般に、学生時代からカードを使ってくれる会員を増やすことで、先々まで自社カードを使う人を確保したいという狙いがあるからだと言われています。
上記の話はあくまでも「学生可」と銘打っている、いわゆる学生カードならの話であり、全てのカードが作れるという訳ではないということも合わせて覚えておいてください。
社会人がクレジットカードを作ろうとすると、年収ですとか、どこの企業に勤めているかなども細かくチェックされますが、学生カードの場合、学生であれば収入が無くともクレジットカードを作ることが出来ます。
少なくとも、1枚、2枚程度であれば学生という身分だけで作成できるもの。3枚目以降となると多少厳しくはなるのですが、最もクレジットカードを作りやすいのは大学生時代だと私は認識しています。
と、それくらい甘いのが大学生の学生カード審査ですが、冒頭でクレ助くんが疑問を持っていたとおり、中には審査に落ちてしまうというケースもあります。一体どんな状況に陥っているのかをお伝えしていきますね。
それでも落ちてしまうケースは
クレジットカードの審査に落ちた!
こうした状況に陥るのは人によって原因が異なりますが、大学生だと多くの場合は…
- 支払いの滞納や未払いがある
- 親の信用情報が悪い
- 学生カード以外を申し込んでしまった
- 記載に嘘や間違いがある
- 親が子供のクレジットカード所持を審査時に拒否した
- いくつものカードを申し込んだ
これらの内のどれか、もしくは複数が原因であると考えるのが良いでしょう。
それぞれ非常に重要なものですので、1つ1つ詳しく解説していきます。
学生本人の滞納・未払い
支払いに対する滞納、延滞がある場合、信用情報に傷がつき、それが元で審査に落ちてしまう可能性が出てきます。支払いと言っても、いわゆるローンがメイン。例えば電気代とか水道代などは関係ありません。
ローンなんてしてないよ…と学生の場合は思われるかもしれませんが、実はかなり身近なところに学生が加入していることが多いローンがあります。
それは携帯電話の機種代です。
メジャーな携帯電話会社は機種代を月割りで購入できる制度を導入しており、それを利用した場合、毎月の携帯料金に機種代が追加されますよね。
当たり前にある支払いと一緒になるので気付きづらいのですが、これも立派なローンです。
携帯電話料金を滞納してしまった場合、この機種代も同時に滞納することになります。こうした状況が複数回あると、信用情報にその旨が登録されてしまい、カード会社から要注意人物と見なされる様になります。もちろん、自分が契約した携帯電話の場合の話です。
後から気付いて慌てて支払いをしたとしても、一度信用情報に傷がついたら、少なくとも5年間は残り、カードを作ったり、ローンを組んだりするということが極めて難しくなります。
携帯が親の契約という場合でも、将来へ向けて絶対に知っておいておいた方が良い情報ですので、ぜひ覚えておいてくださいね。
なお、それ以外でも…
- 学生ローン
- 信販系の保証会社を通している場合の家賃
これらの支払いがある学生さんもいますが、こちらも滞納、不払いにより信用情報に傷がつきますので、注意が必要です。
親の信用情報が非常に悪い
先に信用情報という言葉を使いましたが、親の信用情報に大きな問題がある場合も、カード審査に落ちてしまうケースがあります。
例えば、自己破産をしている場合、また、延滞を繰り返したり、不払いがある(いわゆる審査ブラック)といった場合、子供である自分にも審査においては影響が出てしまう可能性があるんです。
自分は自分だ!と思われるかもしれませんが、もし会員に何か問題が起きて支払いが出来ない場合に、肩代わりを頼むのは一般的に親御さんだと見なされます。また、場合によってはクレジットカードを作れない親が、子供の情報で何とか作ろうと画策していると疑われるという見方も出来ますね。
非常に辛いところですが、こればかりは子供側ではどうしようもないケースだと言えます。
学生カード以外を申し込んだ
通常、クレジットカード会社は会員の収入からの返済を見込んで契約をするもの。これが一般的なカードでの考え方です。
学生の申し込みが可能と名言しているカードの場合は、そこを度外視しています。ただ、学生カード以外のクレジットカードの場合、カード会社によっては収入に乏しい場合や、ある程度まとまった収入があってもアルバイトしかしていない場合には、審査に落ちてしまいます。
申し込みたいクレジットカードのページやパンフレットに「学生可」の記載があるかどうか、そこをしっかりとチェックしましょう。
学生可となっているカードの中には、学生にしか作れない学生専用のカードも存在します。そして、多くのカード会社では、この学生専用カードに年齢制限を設けています。25歳までというのが一般的ですね
例えば30代の私がキャリアアップなどの目的で大学に通い直したとしても、そうしたカードは作れません。当てはまる方はそう多くはないかもしれませんが、チェックポイントとしておいてください。
嘘や間違いを書いてしまった
記載されている電話番号が本人のものではなく、連絡が出来なかった。申込書にある住所に封筒を送ったが届かなかった。
こうした場合、申し込み情報に誤りがあるということで、審査が進まなくなってしまいます。その他、年齢や学年、親の情報(住所、電話番号)、アルバイト先等、嘘や間違いが申し込みの際に記載されている場合も同じです。
悪意がある訳ではなく、うっかり間違えてしまった場合は、その旨を伝えれば問題が解決される場合がほとんどですので、気づいたらすぐにカード会社に連絡を入れる様にしましょう。
親が拒否をした(20歳未満の場合)
未成年の学生がクレジットカードの申し込みをする場合、何らかの形で親権者に対して、子供のカード所持を許可しているか、必ず確認を取ります。
その際に親が、「私の子供にはクレジットカードを作らせません」と伝えたとすれば、それはもちろん審査に落ちる原因となります。
未成年の場合、親と話し合いをして必ず許可を取る様にしましょう。成人大学生だとそうした連絡はありません。
⇒大学生がクレジットカードを作るのに親の許可は不要?バレずに作るポイントとは
いくつものカードを申し込んだ
3つ4つとクレジットカードを何枚も持とうとした場合にも、審査に落ちてしまう可能性が出てきます。
2枚持ちまでは大学生でも通常は可能な場合がほとんどですが、3枚目以降となると審査が厳しくなりやすいとされており、申し込みをしたけど落ちてしまったという話を聞くことが多いですね。
カードが増えれば増えるほど、利用可能額も増えていきますので、これは審査の上で当然のポイントとなってきます。
申し込みが1枚目、2枚目の場合でも、本人が審査に通る枚数(例えば2枚持ちまでは大学生でも通常は可能)までなら大きくは問題になりませんが、不安だからと言って何枚も同時に申し込んでしまうと審査落ちをしてしまうケースがあります。
例えば、買い物限度額が10万円のカードを5枚作ったとしたら、限度額は合計で50万円ですよね。で、あるカード会社は学生は30万円までは他の会社も含めてオッケーとしていたとしても、別のカード会社は10万円までしか認めなかったとしましょう。
どちらの場合でも、カード会社の定める限度額を超えてしまいますよね。
カード会社は信用情報を通して、申込者がどのカードに申し込んだか分かる様になっています。1枚だけの申し込みならば審査に合格させる場合でも、複数枚あると話がガラッと変わってくるんです。
全部のカードに通ったらどうなるか。その視点で考えてみると、納得のいく審査落ち理由だと言えるかと思います。
基本的にはここまでのポイントを意識しておけば大丈夫だと私は考えています。ただ、どこの学校かとか、口座残高が少ないなど、人によってはどうしても気になる点が出てくるかもしれませんね。
そうしたポイントを1つ1つ簡単に挙げていきますので、一気にチェックしてみましょうか。
審査に関係ありそうで関係のないモノ
私が聞かれた、もしくは考えたものに限られますが、以下の4点を取り上げたいと思います。
- マイナーな大学でも審査に影響は無いか
- 奨学金を借りていたらどうなのか
- 口座の残高がほとんどない場合は
- バイトを一切しておらず収入がゼロだとどうなるか
有名大学じゃないんだけど…
どこの大学に通っているか。この点は全く審査とは関係がないと考えて良いでしょう。学生という身分こそが最重要です。
また、こちらもご質問を戴いたことがありますが、短大や専門学校の場合でも同じく問題ありません。ただし、あくまでも公的機関が認める学校であるという前提の話であり、認可されていない学校の場合は話が別。
もちろん、認可されていても、例えば自動車の教習所などは、認可の方向性が違いますので、審査の手助けにはなりません。
奨学金をもらっているんだけど大丈夫?
奨学金の借り入れは学生カードの審査に影響を与えません。と言うのも、奨学金はクレジットカード会社の確認する信用情報機関には記されていないからです。
つまり、そもそもカード会社は奨学金を確認することは無いんですね。
なお、カードの申し込みの際には必ず「借入金」を記載する欄がありますが、こちらはキャッシングですとか、ローンの金額を記載する箇所で、奨学金の額は書かずとも問題ありません。
※将来的に奨学金の返済を延滞すると信用情報に傷がつく場合はあります
口座に残高がほとんどないよ!
口座の残高がいくらかというのはクレジットカード会社にとってチェック不可な個人情報です。したがって、口座にある金額が審査に影響を与えることはありません。
また、学生の場合、貯金がほぼ無くとも決して不自然ではありませんし、そもそも気にする必要は無いと言えるでしょう。
クレジットカード会社はあくまでも毎月の支払いが出来るかどうかを、信用情報を通して確認しています。
バイトしてないから収入が無いんだけど?
上記の「借入金」の欄と同じく、申し込みの際には「年収」も記載する必要がありますね。
この欄を見ると、「自分は年収と呼べるものが無いんだけど…」と思いがちですが、アルバイトをしていないなど、収入が一切ない場合、0円と記載して全く問題ありません。
なお、学生でもバイトなどで継続して働いていて、年収扱い出来る収入があれば(年収見込みでも)それを記載するというのはオッケーです。例えば3枚目以降のカードを作るなどの時に、多少なりともプラスの扱いになるかと思います。
※カード会社によってはバイト先に在籍確認の電話をする場合があります
ちなみに、かなりガッツリとバイトをしているですとか、学生起業などをして収入がある程度しっかりとある場合、学生カード以外の審査に通る可能性も出てきます。親の信用情報が悪いなどの場合は1つの選択肢と言えそうですね。
大学生だからこそ作れる学生カード。私としてはそうしたクレジットカードは大学生だからこそ持ってもらいたいと常々考えています。
カード会社によっては学生向きの特典を用意していることも多く便利ですし、何よりこの記事で何度も触れてきた信用情報を早い内から重ねられるというメリットがありますからね。
記事ではマイナスの信用情報ばかり取り上げましたが、しっかりと利用・支払いを繰り返していけば、信用情報は極めて強いものになっていきます(余談ですが、これを「クレジットヒストリーを育てる」と言います)。
その結果、審査難易度の高いカードですとか、ゴールド、プラチナなど特典の大きいカードを作りやすくなっていき、カード選択の自由度が高まっていきますが、社会人になってからこれを始めようと思うと、何年も遅れを取ることに…。
親や自分の支払い状況などの関係で、どうしても審査に落ちてしまう場合は話が別ですけどね。ちなみに、そうした場合はVISAデビットカードなどの国際ブランド系のデビットカードを作るのも1つの手です。
銀行口座に入っているお金が支払い等にそのまま使われるカードですが、それ故に審査なく持てるカードです。一部使えないサービスもありますが、ネットショッピングですとか、レジでのカード払いなどには活躍してくれますよ。
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未成年の場合、親の許可をもらうというハードルはありますが、ぜひメリットを考えつつ、説得をしてみてくださいね。
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