「蒼」の意味を名前向きに大特集!悪い解釈もできるけど素敵な漢字だよ

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名前に昔から使われる漢字と最近になって使われるようになった漢字がありますよね。

「蒼」の場合は後者でしょう。30代の私世代だと中々出会うことのなかった名前に使われる漢字だと言えます。もちろん、小説とかアニメなどの作品では見かけることはありましたが、特別な漢字くらいにイメージしていました。

でも、最近は本当によく見かける様になったと思います。それこそ「蒼」単体だと明治安田生命の名前ランキングで2020年の男子1位に輝くくらいですからね~

実はあと半年ほどで私の子供が生まれますので、そもそものライフワークとしてのチェックだけでなく、実生活でも色んな漢字に触れていく必要があったりします。そうした中、やはり人気の漢字はスルーできません。

ということで、今回は「蒼」の意味をガッツリとリサーチしてみました。「蒼」の全体的なイメージ、由来や成り立ち、名付けの際の注意点という流れで1つ1つシェアさせていただきますね。一緒に見ていきましょう!

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苗字ではよく見かけるけど、名前となると俳優の福士蒼汰さんとか中村蒼さんが真っ先に思いついたかな。男性が多いけど時々女性にも使われているよね。
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「蒼」の全体像をチェックしよう


画数 :13画
音訓:ソウ あお あお(い)
名乗り:あおい しげる
意味
深い青色。青黒色。生気のない青色。元気がなく青ざめたさま。草木の青々と生い茂るさま。慌てふためくさま。
ポイント
もともとは深々と茂った植物の濃い青色を表す字だと言われている。蒼海、蒼天など大自然に使われることがあり、はてしなく広がっていく印象を持った漢字。ただし、上の意味の欄にもあるとおり、決して良い意味ばかりではないことには注意が必要である。
参考書籍:漢字源 改訂第六版(Gakken) 赤ちゃんの名前ハッピー漢字辞典(西東社)

男女ともに使われる漢字で、1文字で名前に使われる場合は「そう」「あおい」「あお」の読みが多いです。

2文字以上で組み合わせる際には「そう」「あお」が使われることが多いですが、時に「しげ」の読みが使われることもあります。蒼斗(しげと)みたいな組み合わせ方ですね。

私個人としては雄大なイメージを「蒼」には持っています。たぶん私が10代の時に連載が開始された「蒼天の拳」という漫画の影響で、ただただカッコいいというのが私の昔から持っている印象ですね~。

通常の「青」と比べて、より濃く深い植物の青色を示すというのがこの漢字の中心的な意味であり…

  • 自然の持つ雄大さ
  • 自然の持つ緑深さ
  • 自然の持つ力強さ

などなど、自然を通した色彩豊かな表現には持ってこいと言えるでしょう。

ただし、ポイントにもありますとおり多少ネガティブな意味も持っている漢字です。「顔面蒼白」なんていう組み合わせ方がその代表格ですね。そうした点には注意しつつ、良い意味をいかに込めるかが大切となってくる漢字だと考えたいところです。

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由来や成り立ちの観点から掘り下げてみる

蒼は『草(かんむり)+倉』の組み合わせの漢字ですが、「倉」は貯蔵するということから「深く入る」というイメージに転化したとされており、草と組み合わせることで『草が鬱蒼と茂った時の深い青色を示す』ようになりました。

したがって、蒼の初義は『深い青色』と言われています。

と言っても、いわゆる「蒼色」は緑に近い以下の様な色だったりします。

蒼色

この色も含めてかつては「蒼」で目立たない色を表していたらしく、顔面蒼白や蒼白い顔の表現は目立たない寒々とした色を意味するのに使われていました。

そうした面に目を向けると確かに悪い意味も持っていると言えますね。しかしながら、同じ色でも緑が生い茂るという観点は極めてポジティブであり、良い面、悪い面の両方に使われるということから、決して漢字そのものが悪いものとは考えなくても良いのではないでしょうか

なお、表現はところによって移り変わるもの。上記の緑系の蒼色は日本での色彩表現であり、漢字の原点はちょっと違うのでしょう。漢和辞典(私の手元にある漢字源)では『「蒼」は黒を帯びた深い青色であり、例えば漢和辞典でも「天が澄み切ってどこまでも果てしない時に見える色」である』だと表現されていたりします。

したがって、次の写真のような空の色の表現にも使われていると考えて良いでしょう。

晴れ渡る空の写真

実に雄大で晴れ晴れとした印象を持てますよね。これもまた蒼の1つの表現であり、名前に使う際には目を向けたいイメージだと思います。

名付けの際に注意点はある?

悪い意味もあるという話を何度もさせていただきましたが、それそのものはどんな意味を込めるかによって変わりますので、問題になるようなものではありません。これはこのサイトでどんな漢字にもさせていただいている主張です。

ただし、悪い意味を持った熟語には注意が必要で、そうした言葉を名前に選んでしまうと、名前を聞いた人が悪い印象を持ってしまう場合もあるでしょう。

例えば以下のような熟語です。

蒼白(そうはく):
血の気が失せて青ざめていること

蒼鷹(そうよう):
青みを帯びたタカ。転じて、容赦なく厳しい役人に例えられる

蒼然(そうぜん):
日が沈んで薄暗い様子

蒼惶(そうこう):
あわてふためくこと。にわかでどうしたら良いか分からなくなること

普段使いをすることがそう多くない漢字ですので、なおのこと熟語には注意が必要だと言えるでしょう。

一度は辞書を開いて、自分が組み合わせたい漢字に熟語がないか、その意味はどうかという点をチェックしておくのがおすすめです。


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福士蒼汰さんは奥深い演技をする印象が強くて、ピッタリな名前に感じるな~。

普段「蒼色」という色に触れることがそう多くはなかった私にとって、かつて蒼は「ちょっとお洒落な青色」というイメージでした。

しかしながら調べてみるとイメージに近い部分もあれど、そもそもが別の色だったりイメージの表現だと言うことがよくわかりますね。

漢字の意味の中心となる「自然が深々と茂っているさま」。ここを名前に持たせる意味の中心にするのも良いですし、「澄み切った空の色のイメージ」に意味を持たせるのも良いでしょう。

どんな名前にも良い点、悪い点があるものです。名付けに使う時はつけられた側に名前に込めた想いを伝えられるように、良い意味にしっかりと目を向けて考えてみてくださいね。きっと素敵な名前になりますよ!

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