「海」の意味を名付け視点で大特集!暗い成り立ちも払拭される!?
子供の頃から父に海での遊びを通して育てられたということもあり、私は海に極めてポジティブなイメージを持っています。
この言葉を聞くだけで果てしない大きさや懐の深さなどをイメージでき、名前に「海」が使われているとそれだけで良い名前だなと感じさせられますね。
ただし、細かく調べていくと海の語源には暗い意味もあり名づけの際には多少意識を払いたいポイントだったりもします。とは言え、どんな語源があっても私が極めてポジティブな印象を持つのがこの「海」であり、個人的には名前に使いたいくらいの漢字と言っても差し支えありません。
今回はそんな「海」という漢字の持つ意味を文字の基本情報、由来や成り立ち、注意点という流れで特集していきますので、一緒に見ていくとしましょう~。
「海」の全体像からまずはチェック!
画数 :9画
音訓:カイ うみ うな
名乗り:あま み
意味
塩水のあるうみ。大きな湖。同種のものが非常に多く集まっているところ。広く大きい。
ポイント
成り立ちとしては暗いことを意味することに注意が必要だが、日本人にとって国の四方が囲まれた海は無くてはならない存在ともいえる。スケールの大きさや明るくて爽やかなイメージがあり、男女ともに人気のある文字である。
読み方としては1文字で名前にする場合は「かい」と「うみ」の2枚看板です。
2文字以上にする時はそれら2つと合わせて、止め字で「み」が特によくつかわれますね。
この囲み枠内のポイントにも「暗いことを意味する」とあります。
詳しくは次の章で掘り下げますが、そうした成り立ちを持つ漢字でも、やはり一般的なイメージとしてはスケールの大きさだったり、海に浮かぶ太陽も含めた明るさ、元気さ、爽やかさなどが強く、それが名づけの意図として使われることが多いと言えます。
それこそ各々の持つ海へのイメージ。そこを願いとして名前に含めていく。そんな考え方で良いと思いますよ。ちなみに私が海に持つ最大のイメージは…
- 器が大きく周りの人を包み込める存在
だと考えています。もちろんこの解釈は人それぞれで良いでしょう~。
ただし、途中途中で出た「暗い」という解釈も無視して進める訳にはいきません。無視するのではなく、その解釈すら包み込んで名づけられた側にポジティブに伝えられる状態にしておくことが私の感覚では物凄く大切なことだと思っています。
そうした観点から、お次はいよいよ「海」の成り立ちについて触れていきますね。
由来や成り立ちを掘り下げよう
海は『水+毎』の組み合わせで成り立つ漢字です。
「毎」の字は「母」と同源とされており、こちらは意外かもしれませんが、「子を産み増やす」「暗い」というコアイメージを持っているとされています。
ただ、毎の字は母(きらびやかにしなった腕でひざまずき子供を抱いている女性の象形文字」に、「髪飾りをつけて黒い髪を結っている様子」が追加され、黒い髪の色が「暗い」を表すという説もあり、必ずしも額面通りに取る必要はないでしょう。
また、古代中国においてもやはり「海」は語源と同じように暗いイメージで使われることが多かったそう。
- 中国の辺境に住む民は礼儀や知識に暗いという説
- 海はすべての汚れを受け入れるので黒くて暗いという説
- 海は空間的に遠くて暗いところという説
漢字源によるとこれらの説がそうした暗さの由来となっていると言われてます。
ただ、私が考えるにこれはやはり国土の広い中国ならではのものというイメージが強いです(2つ目についてはそもそも懐の深さを表すとも思います)。
漢字は確かに中国由来のものですが、必ずしもその語源や由来に振り回される必要はないのではないでしょうか。私たち日本人ならではの海への解釈。名前にはそこがこめられていって全く問題ないと私は思いますよ。
日本人にとっては辺境だったり遠いところではなく、もっともっと身近なものであり、生命の源となり海産物をもたらしてくれる存在です。それだけでなく、文化や風習も海から作られていったという側面も強いですよね。またマリンスポーツを楽しむ方々の人口も非常に多いです。
そんなポジティブな存在である「海」を、語源に引っ張られて暗い存在と捉える必要はまったくもって無いのではないでしょうか^^
名付けの際に注意点はある?
多少なりともネガティブな意味を持つ漢字には常に言えることですが、ある程度詳しい人が「その漢字は名前に使っちゃダメだと思うよ」なんてことを言ってくることも無きにしも非ずです。海もそうした可能性はありますね。
そんな状況で大切なのが相手の言っている意図となる暗い意味を把握しておくことです。「それを知ったうえで海は〇〇という理由で私にとって大切な言葉なんで名前に使ったんですよ」といった話が出来れば気持ちは伝わりやすいでしょう。もちろん名付けられた側がそうした話を聞いた時にも同様です。
意味以外の観点ですと、「み」の止め字を使うと『青海(あおみ)』『広海(ひろみ)』など、性別が分かりづらくなる場合が多いことには注意が必要かもしれません。
もちろん気にしない方であれば問題ないのですが、男の子だと例えば『巧海(たくみ)』『勇海(いさみ)』、女の子だと『彩海(あやみ)』『瑠海(るみ)』など、性別がイメージしやすい文字と組み合わせるとパっと見で性別を判別してもらいやすくなりますよ。
あとは熟語には要注意ですね。
例えば「海馬」にはタツノオトシゴ、「海星」はヒトデ、「海月」はクラゲなどの意味があり、相手によっては思わぬ解釈をされてしまう可能性もあります。海は熟語が多いので尚更ですね。そのあたりは組み合わせたい漢字が出てきたら、国語辞典で念のためにチェックしてみると良いでしょう。
成り立ちを「黒い髪」と解釈するならそもそもネガティブな方向へは行きづらいですが、語源1つ取っても色んな解釈は存在します。
その上で、海が自分にとって大切な漢字であり、そんなネガティブさを感じないこと、またはポジティブさが遥かに上回ること。そうしたところをイメージしながら海という漢字を名前に使っていく。それが私にとっては大切な考え方です。
もちろん好きだから使うとシンプルに捉えても良いのですが、前述のとおりネガティブさを敢えて伝えてくる方も中にはいますからね~。
個人的には物凄くポジティブな言葉だと思いますし、私自身にとっては間違いなく海は欠かせない存在です。名付ける側も、名付けられて調べている方も、ぜひそうしたポジティブな面に目を向けてみてくださいね!
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません