「也」の意味を追いかけた!名前に使うとより印象的に!?
「也」って日常生活ではほとんど使いませんよね~。
少なくとも、自分の普段の生活の中で、この言葉を人の名前以外で書いたことは無いかと思います。
名前には時々そうした漢字が登場します。「之」なんかもその1つですが、意味を追いかけてみると、ただ字を当てているだけでなく、想い・願いの解釈を進めていけるのが非常に面白いです。
「也」についてもそこは同じ。ハッキリとした特徴があり、名前には便利に使える言葉だと言えます。
今回はそんな「也」の意味を、漢字の全体像、由来や成り立ち、名付けの際のポイントという流れで見ていくとしましょう。
「也」という漢字の全体像と解釈の基本
画数 :3画
音訓:ヤ なり
名乗り:あり これ ただ また
意味
説明して断定する意を示す。理由を明確にする意を示す。~である。
ポイント
「金一万円也」など、何かをしっかりと断定する為に使われるのが基本となる言葉。例えば、純也は純粋だと断定する意味合いで名付けられる
読みとしては止め字としての「や」がほとんどですね。ただ、時折「和也(かずなり)」等、「なり」の読みも見られます。
ポイントにあるとおり、合わせた字を断定する為の文字です。
例えば、30代中盤の私世代だと安岡力也さんがこの字を使った名前で有名ですが、彼は筋骨隆々の圧倒的な力持ちイメージの人でした。「力である!」こう断言されている雰囲気がビシビシ出ていたのをよく覚えています。
ただそこに字があるだけでなく、もう1文字をより印象的に強調する役割がある。そんな風に考えてみてください。
- 純也:とにかく純粋な人になってほしい
- 誠也:とにかく誠実な人になってほしい
- 健也:とにかく健康に育ってほしい
- 直也:とにかく真っすぐに育ってほしい
この様に、1文字だけよりもよりその想いを強調させる。そんな字だと言えるということですね^^
由来や成り立ちはどうなっている?
「也」は蛇を描いた図形を文字にしたものです。
これだけだとイメージが湧いてはこないでしょうから、もう一歩掘り下げます。
蛇はうねうねと曲がりくねった生き物ですよね。これを元に、「ある事柄が紆余曲折を経た結果そうなる」という考え方が生まれ、判断を示す助詞として使われる様になりました。
個人的に、蛇は何とも予想外でした。
この成り立ちを考えると、単純に断定するだけでなく、紆余曲折を経る、つまり、『苦労を伴っても』とか『粘り強く頑張った結果』など、更にポジティブな解釈を追加できそうです。
「力也」であれば『あらゆる苦労をして力を手にしてほしい』などの解釈が出来、強調されるもう1字の印象が更に強まりますね。
名付けの際にポイントはあるの?
画数が少ないですし、スッキリとした字形でもありますので、どんな文字とも合わせやすいのが特徴です。
したがって、基本的には自由に想い入れのある字と組み合わせて良いでしょう。
ただし、男の子のイメージが強い文字ですので、女の子に使う場合は多少注意が必要です。
例えば、「沙也香(さやか)」などの様に、間の字として使うことで紛らわしさが減ることから、中間字として使われることがとても多いです。
もしくは、読みの響きが女の子らしい形にするのも1つの手ですね。
「亜也(あや)」「紗也(さや)」などであれば、いかにも女の子の名前に見えてきます。
何かを断定する言葉。
これを大きな意味と捉えるか、そうではないと捉えるかは人によるところでしょう。
私としては非常に魅力的な文字だと感じます。
いくつもの願いをこめる名前も良いですが、バシッと1つの字に意味を求めるのもまた素敵ですからね~。
同じ理由から、自分は1文字の名前も結構好きです。1字だけにすると、その字が際立ちます。ただし、私は苗字が「武」なので、1字の名前をつけるとどうにもバランスが悪くなってしまい、採用はしづらいのが悩みどころ。
使えない故の憧れも、1字の名前が好きな理由かもしれません。
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