「裕之」の意味を特集するよ!止め字の解釈が楽しさの素
先日、このサイトで裕子という名前を取り上げて、「子」の字が「成人した名前の敬称」という意味も持ち得ることを知り、止め字に大いに興味を持っているHAGEです。こんにちは。
止め字とは、裕子の「子」とか裕美の「美」など名前を終わらせる最後の文字を指しますが、一見シンプルに可愛らしい雰囲気を出す為の言葉に見えつつも、その内側では熱く燃えたぎる何かを持っているかもしれない。そこが非常に興味深いです。
そうしたところにワクワクしつつ、今回目を付けたのがタイトルにもある裕之です。
よく見る「之」の字ですが、果たしてこれがどんな意味を持つのか、そしてそれが「裕」と組み合わさるとどうなるのか。漢和辞典や名付け時点とにらめっこしつつ、裕之という名前の意味を追いかけてみました。
1文字1文字の意味と土台となりそうな解釈
画数 :12画
音訓:ユウ
名乗り:すけ ひろ ひろし まさ みち やす ゆ ゆたか
意味
広くゆとりがあるさま。ゆたか。ゆとりがあって困らない。
ポイント
物、お金がたくさんあるだけでなく、それによって生じる心のゆとりも表す。
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⇒「裕」の意味を掘り下げてみる!漢字の由来から命名のポイントまで
画数 :3画
音訓:シ の これ ゆ(く)
名乗り:いたる ゆき
意味
行く。おもむく。至る。これ。〇〇の。
ポイント
「ゆき」と読む止め字として多く使われる。また、新之助の様に「の」を活かした和風名に使われることもある。名前の響きを作るだけでなく、「夢のゴールに至る様に」や、「目的地にたどり着く粘り強さを持てる様に」などの意味付けも可。男性のイメージが強い文字なので、女性名に使う時は性別がまぎらわしくならない様に要注意。
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⇒「之」の意味を特集するよ!名前にすると凄く味わい深いかも
読みは「ひろゆき」がダントツに多い名前です。「やすゆき」等の例もありますが、当て字感が強いと言えそうですね。
女の子に「ひろの」「ゆの」などと使えないこともないかもしれませんが、この組み合わせでは男性のイメージが一般化しているので、少々使いづらいと言えるでしょう。
「裕」の字が色んな意味での豊かさが表現出来ること。「之」がそこに進んで行ったり、そこに至るという解釈が出来ること。この2つを組み合わせると、土台となりそうな意味は…
- 金銭的にも心も豊かな人になれ
こんな形で自分はイメージします。「裕」だけだと「豊かになってほしい」と柔らかいのですが、「之」が入るとより強くそれを望む雰囲気が出る。こう捉えられるのが面白いです。
と言っても、これはあくまで最も広く捉えるなら。想いによって色んな解釈をすることが出来るのが名前ですので、他の可能性も追いかけておきたいと思います。
他の意味も考えてみたよ
「裕」の意味を細かくしたり、「之」を別の意味で解釈するなど、色んな視点で7つ挙げるとしましょう。
最後の例については、「裕之〇」と、後ろの言葉が隠れている(何でも入れられる)という、ちょっと捻った解釈をしています。
こんな風に、「私はこんな願いをこめた」と、どんな形でも言い切れるのが名付けの良いところではないでしょうか。
「~になれ!」と強い想いが入った雰囲気だけでなく、「何にでも至れる様に」とか、「ゴールに辿り着ける様に」「前へと進んで行ける様に」等、言葉そのものに願いを入れられるのが「之」という字の良い特徴だと思いますよ。
「之」が「裕」の強調とも言えるし、そこに更に夢を叶えられる様に等の願いの追加をしているとも言える。そんな自由さを持っているのが裕之という名前です。
名付け側の想いを感じる、良い名前ですね~。
ちなみに、「裕之」とだけ検索したところ、現時点で最初に出た有名人は、東京オリオンズやロッテオリオンズ、西武ライオンズで活躍した、昭和の代表的な野球選手の一人である山崎裕之さんでした。
私の友人にこの名前について質問して出てきたのが、読売ジャイアンツの中島裕之選手なのですが、こう連続すると、野球が上手くなりそうな名前だと思ったりもします(笑)
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