「二」の持つ意味や名付けのポイント!実は願いを含ませられるよ
昭和から人気の名前に使う漢字は多々ありますが、「二」に関しては昭和どころか江戸、更にはそれ以前から名前に使われてきた漢字です。
見るからに次男とか次女に使われそうな言葉ですし、実際私の友人でもこの数字が入っている人は次男が多かったです(1人だけ祐二君という例外がありましたが)。
ただ、最近では名前に使う際に数字にも意味を持たせるという傾向が出てきています。
願いというのはあらゆる角度から表現されて良いものだと思いますし、個人的にはそうした感覚での名付けは面白く価値があると感じますね~。
そんなことを考えつつ、今回は「二」の意味をテーマとして記事を書いていきたいと思います。
漢字の全体像、由来や成り立ち、名付けの際のポイントという流れで見ていきましょう。
「二」の全体像からチェック!
画数 :2画
音訓:ニ ジ ふた ふた(つ)
名乗り:つぎ つぐ ふ
意味
数字の2。ふたたび。ふたつにする。
ポイント
「ジ」の読みで、「次」と並んで次男の名前の定番である文字。ただ、最近は「ニ」「ふ」の音を表す言葉として、次男以外に使われることもある。(ex. 「二葉」ふたば)
読みとしては止め字で使われる場合は「じ」圧倒的に多いです。頭で使う場合は「ふた」とか「に」などの例も見られますね(「二葉(ふたば)」とか「二菜(にな)」など)
ポイントにあるとおり、やはり男の子の場合は次男に使われることが非常に多い漢字です。
これは最近だけでなく、それこそ江戸時代以前からの文化だと言えます。
和歌山県にある若一王子神社には、1478年から毎年正月に地域の男子名を書き記す『名付け』という伝統行事があるのですが、記された情報は巻物として受け継がれています。
その中には父親名も記載されているのですが、1500年頃の親の名前として「二郎三郎」「三郎二郎」「兵衛門二郎」などが残されていることからも、伝統的な漢字であることが伺えますね(ちなみに苗字は含まれていません。二郎三郎も名前です)。
こうした兄弟の何番目かが入った名前は輩行名と言われており、平安時代中期には既に見られる様になっていたそうです。
文化継承という観点で言えば、次男に「二」を使うというのは素敵なアイデアである。個人的にはそう感じたりはしますね。
と、ここまでは男性名の話なのですが、女性名になるとちょっと話は変わってきます。
そのあたりは、由来やスピリチュアルな視点を見ていくと結論が見えてきますよ。
漢字の由来や成り立ちはどうなっている?
「二」はその見た目のまま、二本の横線を並べた様子を示す符号で、本数が数字を表しています。
かなりシンプルな文字ですが、語源を辿ると「一」と差別化された字であるという点が分かりました。
漢和辞典に記載されていたポイントを要約すると、「一」は事物が一つにまとまって統一されているという観念を持つのですが、これに対して「二」はその統一体が二つに分かれたという観念を持つとされているのです。
こうしたイメージは占いなどでよく使われています。
例えば、紙には表と裏があり、その両方があるからこそ紙として存在出来ますよね。元々は1枚でも、表と裏の様に切り離しては考えられない。「二」はそうした性質を示しているとの考えです。
「一」が中心ですが、「二」はそれを助ける存在。それ故に…
- 協力
- 平和
- 優しさ
などといった意味を持ってくるんです。
スピリチュアル的な観点では、1は男性、2は女性の象徴とされることがあり、これらの意味はどちらかと言えば女性向きと言えるかもしれません。
ちなみに、私個人としてはそうした観点を大きくは重視しません。ただ、そんな自分でも、心からの願いとして上の様な意味を名前に忍ばせる為には、非常に良い考え方だと思ったりはします^^
名付けの際のポイントは
比較的シンプルな文字ですので、どんな漢字と組み合わせてもバランスの良い名前になりますね。その意味での自由度はかなり高いです。
ただし、最近は比較的凝った名前が好まれる傾向がありますよね。
そうした名前が一般化してきていることから、中には「そんな単純な名前をつけちゃって。愛情をこめようと思わなかったの?」なんて酷いことを言ってくるとんでもない人もいるかもしれません。
私としてはスルーすれば良いとも思うのですが、確実にイラっとはしてしまいますし、子供に伝えられたらたまったモノじゃありません。
そうした時に、例えばですが、「伝統的な漢字を使うことで、文化や風習を守れる人になってほしいなんて願いはこもってるよ~」とか、サラリと伝えられれば素敵だと思います。
自分がなぜ「二」を名前に使いたいのか。そこをハッキリと持っておき、意図を持って使っていく。これがベストだと言えるでしょう。
江戸以前から続くという伝統性やスピリチュアルな観点など、人によって名前にこめる願いは自由です。ただ、その願いが伝わりづらい漢字ではありますので、いつでも伝えられる様にしておきたいところです。
「二」は決して複雑な意味を持っている訳ではありません。
そうした漢字も、こうして掘り下げると名付けにおいては色んな意味を持ち得る。自分としては漢字のリサーチをしていてそれが一番面白いポイントだと感じたりします^^
願いや想いを名前にこめることが全てではありませんが、名付けられた側としては、自分の名前を好きになるには名付け側の気持ちというのは相当重要でした。
漢字の良い面にしっかりと目を向けて、大好きになれる名前をぜひともつけてくださいね!
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